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<<   作成日時 : 2007/09/14 23:15   >>

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 もうしばらく前の話になるが、私の知人がとある女子高に行ったときのことである。
 知人の職業は建設会社の営業で、その女子高で一部改築を行うことになり、学校側の担当者やら校長などと打ち合わせをすることになった。過去学校の工事なら何度かこなしたことがある。詰めるべき詳細もほぼ定型どおりのもので、さしたる問題もなくその案件もあとは上司の判子を貰って着工すれば良いという運びだった。
 それでは後日正式な返答をさせていただきますので、と知人が締めくくろうとしたとき、ところでちょっとした注意なのですが、と校長が口を開いた。

「何か、問題でもありますでしょうか?」
「いや、外から来る業者さんには毎回言っていることなんですがね。ほら、うちは女子高で、年頃の娘さんばかりいるでしょう。お宅には現場に若い社員さんもたくさんいることだろうし、その、ね」
「ああ、手を出すな、ということですね。ご心配なく、うちの若い連中にはよく言い聞かせておきますから」
「手を出すな、ということではないんですな、これが。実はまったくの逆でして。つまりは手を出されるな、と」
「ははぁ、なるほど。変な話同世代の男の子との出会いが限られていますから、出入り業者に声をかけてくるんですか」
「そうですなぁ。そんなわけでくれぐれも注意してください。子供相手だと侮っていますとね、――獲って喰われますよ、実際」

 知人が聞くところによれば、過去、そこでは『獲って喰われた』男性事務員がいたらしく、火消しに奔走することになった経験から校内に出入りする若い男性には気を使っているらしい。
 らしい、というのはこれはまた人伝に聞いた話であるからで、終ぞ学校関係者は過去に事例があったとは話さなかったようである。
 ちなみに後日、校長の「手を出されるな」という忠告は的を射ていたことが実証された。現場の若い男性社員が数名、仕事上がり後の遊びに誘われたのである。しかも一部女子によるものではなく、何種類かのグループだったというのだから恐ろしい話だ。

 飲み会の一席、上記の内容を語ってくれた知人の一言が頭に焼き付いて離れない。
 曰く、男は狼などは昔のこと、今ではよっぽど女の方が狼だ。打ち合わせに足を運ぶ度に突き刺さる十重二十重の視線は、獣が獲物を値踏みするそれである。

「――管野。女子高ってのはなぁ、男にとっては魔窟だよ」

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